三瀬周辺のお店③

◇森の香 菖蒲ご膳◇

ダムを見晴らす景色も御馳走 山菜野菜も自家調達のこれぞ手づくりご膳

富士町で今や名所となった嘉瀬川ダムの富士しゃくなげ湖。その湖畔に建ち、眺望も絶景なのがこの食事処だ。どの部屋からも湖が見渡せ、ついつい滞在時間が長くなる。中には囲炉裏のある個室も。冬には火が入り、暖がとれる。店が生まれたのも、ダム建設がきっかけだった。もともと近くの菖蒲地区公民館で、婦人会を中心に月1回地元の食材を使った手作り料理を出していた。それば地区外の人にもなかなか好評だった。そこで、ダム完成時にそのロケーションを生かした地で2009年にオープンの運びとなったのだ。各部屋にも地元の杉がふんだんに使われ、土間にはストーブが置かれて冬には建物全体がほっこり温まる。今も厨房でせっせと料理を作るのは、開業以来のお母さんたち。こちらのモットーは昔から自分たちで作った米や野菜でもてなすこと。だから毎月通ってもその日のごとに食材が少しずつ違って飽きさせない。食事を頼むと、まず運ばれるのがオリジナルの養生茶。その季節によって、身体にいいものを合わせているのだそう。ヨモギやオオバコ、柿の葉、ゴーヤ、笹などメンバーの御主人たちが野山で集めてくるらしい。もともとオープン以来15年間ほど、野草研究の専門家を招いて自分たちで勉強会を開いていたというから、知識や実体験も豊富この上ないお母さんたちなのである。そしていよいよ名物の山野菜会席。全部で12品近くの料理は、一つ一つ下ごしらえや調理も丁寧で、お母さんたちの心がこもった味である。天ぷらに使う今日の山野菜は、生の状態でもお客様に見せて、詳しく説明してくれる。豪華な品々ではないけど、手間ひまだけはしっかりかけて、自然の恵みに感謝しながら作っていますよ。とお母さんたち。雄大な自然の中で、心も体もゆったりと養生させてくれる場所である。

佐賀県佐賀市富士町関屋3798-33 電話0952-57-2011

営業時間11:00~15:00 定休日:火曜日 座席20  P20台

◇熊の川温泉 お宿 夢千鳥◇

逸品、絶品、べっぴん!宿の日帰り料理にノックアウトされる。

熊の川温泉にある宿『夢千鳥』は豆腐料理で知られている。宿で手作りしている豆腐は、佐賀県産大豆と北海道産黒大豆を原料にしている。最初は、そのままで豆腐そのものの旨みや味わい、後は好みで醤油や薬味で味わう。中でも手頃な料金と内容で女性客に人気がある「べっぴん御膳」は、オープン以来変わらず親しまれている。食前酒ならぬ豆乳に始まり、季節の前菜、刺身、サラダ、ざる豆腐をカットした大ぶりな揚げ豆腐などが並ぶ。濃厚な味ながら喉ごしが軽やかな白豆腐、まったりとまろやかな黒豆腐の食べ比べも楽しめる。白眉は温泉湯豆腐。温泉水でフツフツと煮込み、トロリとして淡雪のようにはかない食感を楽しむ。そして実はここからが真骨頂。湯豆腐をすっくた後に残った白いスープに干飯を加え、かき混ぜながら一煮立ちさせる。やがて干飯が薄黄色のおかゆ状態に。さながら卵かけご飯のようだ。実際、卵を加えたかのようなコクがある。さらにこれに好みで薬味を入れるから、特製のくず餡をかけるなどしていただく。これがまた絶品。これを目当てのリピーターも多いというのも頷ける。

佐賀県佐賀市富士町熊川288 電話0952-51-0155

営業時間11:30~14:30  定休日なし 座席24  P15台

◇レストランほおのき◇

緑に囲まれて味わう大人も童心に返る昆虫ランチ

北山湖一帯に整備された自然公園さが21世紀県民の森。四季を通じて様々な表情を変える森と湖に癒される憩いのスポットだ。その一角にあるレストランほおのきは湖を一望し、広いウッドデッキでは小鳥のさえずりに耳を傾け、吹き抜ける風を感じながら過ごすことができる。食事は比較的リーズナブルなメニューが中心。うどん、そばや丼もの、カレー、定食など幅広く揃っている。写真の山菜ご飯セットは、名産の刺身やこんにゃくや山菜の天ぷら、小鉢などがついたヘルシーな一品。豊富な品揃えと程よいボリュームで年配者の人気も高い。そして注目したいのが3種類の昆虫ランチ。蝶々、カブトムシ、トンボを型取った特注の器に料理を盛り込んだメニューで、こどもに大人気だ。蝶々ランチは焼き飯、かぶとランチは野菜カレー、とんぼランチはスパッゲティがメインとなっている。子供向けの料理構成ではあるが、ボリュームもあり大人でも注文可能。童心に返って自然と戯れた後のランチに打ってつけだ。

佐賀県佐賀市富士町藤瀬724-4 電話0952-57-2341

営業時間9:30~17:30  定休日なし 座席40  駐車場100台

◇黒豚料理のお店 豚八 三瀬店◇

脂の甘さと肉のコク 鹿児島黒豚が極上の豚かつに

久留米市に本店を置き、佐賀市内でも繁盛している極上豚カツが、週末だけ三瀬でも味わえる。古民家を改装した店内では、冬は土間に暖炉も燃え、畳部屋でもくつろげて何とも居心地がいい。お客が目指してくるのは、久留米や佐賀でも定評ある鹿児島黒豚の豚カツに、野菜と合わせた熱々のセイロ蒸し。店主がほれ込んだ黒豚の魅力は、脂身の甘さと肉のうまみ。それを生かすよ、揚げた直後は中心部が生っぽく、余熱で完成して、うまさの最高点で客の口に入るように揚げている。その絶妙のタイミングが見事である。添えるポン酢やソースももちろん自家製だ。

佐賀県佐賀市三瀬村三瀬2669-2 電話0952-56-2221

営業時間11:30~14:30  営業 土日祝日 座席50  駐車場25台

◇旬菜舎 さと山◇

山の幸・川の幸が惜しげなく使われる どれもこれも満足ごはん

三瀬は県内でも有数の米どころ。このおいしい米をたべようというコンセプトで2012年にオープンして以来毎日大盛況。メニューは地産地消にこだわり、一番人気の親子丼は、みつせの米、ヨコオのブランド麓赤鶏、近くの農家の人気卵、そしてすべてを美味しくする地下天然水を使う。美味しくないわけない。また名物のヤマメご飯も自慢の一つだ。七山で育てたヤマメを贅沢に2尾使い、香ばしいタレ焼きにしてご飯の上に。1膳目はそのまま、2膳目は薬味で、最後は御茶漬けでと、うれしいひつまぶし風。じっくりと味わってほしい。店頭では無料で地下天然水が汲めるのも人気である。

佐賀県佐賀市富士町下合瀬山神739-1 電話0952-57-3101

営業時間9:00~18:00 定休日なし 座席60 駐車場30台

◇古湯キッチン10◇

メインも小鉢もご飯もすべてに満足できる。旅館大女将のレシピ

古湯温泉街にかつてあったスーパーマーケット山口ストアを改装し、2015年6月にオープン。旅館千曲荘の大女将が発案し、移住してきた若者らがボランティアで内装を手伝った。料理監督も大女将。味噌や醤油は麹を立てるところから手作りし、定食のメインや総菜や、小鉢料理、自家製チーズケーキにも大女将の腕を生かしている。メニューはから揚げやとんかつ、コロッケ、焼き魚を含めた小鉢が6品も付く。そのどれらも丁寧な味付けで、ご飯も感動するほどうまい。店内にはオリジナルの醤油こうじを始め、地域の物産等を販売し、温泉街の拠点になっている。

佐賀県佐賀市富士町古湯855 電話0952-58-2075

営業時間10:30~17:00 座席23 駐車場6台

◇米粉麺専科 農家屋台 いい麺亭◇

アレルギーにも対応 コシと喉ごし抜群のプリプリ米粉麺

2011年に新規需要米を使ったメニューを提供する店として立ち上げた米粉麺の専門店。今では小麦粉や蕎麦アレルギーを持つ人達の間で、安心して麺料理が味わえる店として口コミで広がり、県外からも足を運ぶ人が数多くいるという米粉を使い、コロッケの衣にパン粉の代わりに砂糖を絡めてないポン菓子を使用するなど、麺類だけではなくすべての料理で小麦やそばを排除している。麺はプリプリとした弾力があり、喉ごしもなめらかだ。また、家庭でも楽しめるようにと持ち帰り用の半生麺も製造販売。ラーメン風やそば風など5種類を用意している。

佐賀県佐賀市三瀬村三瀬2768-8 電話0952-56-2304

営業時間10:00~16:00 定休日:火曜 座席20 駐車場10台

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